パドックⅢ カスタマイズ計画 ブログ
シュラウド追加装備・SR
2024-09-01
前回オフシーズンに施した「カウリング仕様」を掲載しましたが、こちらは本格的な猛暑を見据えて梅雨時におこなった「シュラウド」の仕様変更です。
今回のアイデアは一昨年の夏にシュラウドのテストをしたのちに、次の方策として考えていたものでしたが昨年は出来ずじまいでしたので、今年は是非ともやっておきたいと思っていました。
それは、シュラウドの後端にさらに角度を付けた「ガイドプレート」を追加すれば、シュラウド内の流れを良く出来るのではないか?というアイデアでした。
アルミ板を追加溶接したり新たな仕様で製作するのも手間がかかるので、ネジ止めの「貼付式」にしました。貼り合わせるとなると、出来るだけ薄くなければならないため、チタン板材(純チタン2種1mm厚)で追加部分を製作しました。
また。事情があってしばらくは乗れなくなったRC390から、ステアリングダンパー(ハイパープロ製)を移植して横置タイプ(画像④)に変更しました。これで、ステアリングダンパー(縦置き)のためにえぐった部分も必要が無くなるので、同じくチタン板で塞ぐようにしておきました。
さてその効果はあるのか?と7月以降テストしてみましたが、少しは役には立っているようでした。直接比較ではないためはっきりとはしませんが、2回の走行機会(現地の気温30℃前後でシリンダー温度が89~90℃)の傾向から、わずかながら(1℃程度)も冷却効果が上がったのではないかと捉えています。
冷却効果は大きくはありませんでしたが、はっきりと体感出来たことがありました。走行中(特に60km/h以上)右脚(膝下付近)に熱風を受けて熱さを感じるようになったことです。まるでフルカウリング車に乗っているかのようで、SRに乗り始めて初めてのことでした。このことからも「整流効果」としては確かに有ったのだと実感しました。※左右非対称のシュラウドなため、左側は方向が違い直接は脚に当たらないようです。あまり熱さを感じないブーツに当たっているかもしれませんが。
シュラウドとしての冷却効果を上げる策は、これ以上はより大型化しかないと思われます。目標(シリンダー温85℃以下/油温95℃以下=外気温30℃超時)には達しませんでしたが、それなりの成果を得られたので、一旦は完了にしようと思います。
※単純に、今以上の大型化はルックス的にNGだからです。後ほどには、一体型の物に作り直そうとは考えています。