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パドックⅢ カスタマイズ計画 ブログ

サーキット走行記・SR

2024-12-10
 このSRを製作した当初に、お披露目がてら走行会で一枠だけ走らせたことがありましたが、この時はまだチューニングレベルも低く、またエンジンへの不安もあって、ごく軽く走らせただけでした。
 ここのところ、エンジン・車体ともに結構良い感触を持てるようになったので、実際にはどれほどの仕上がり(サーキットレベルで)になっているのか確かめるのに良い機会だと思っていました。サーキットを本格的に走らせるのは初めてと言ってよいので、できるだけパフォーマンスを引き出して走らせるつもりで、走行会にのぞみました。

 当日は枠目の気温が17~18℃でしたが、サーキット走行(高い速度域と高回転の常用)でのシリンダー温度や油温がどうなるのか?予想がつかないので、シュラウドは装着したまま走り出すことにしました。
 慣熟走行の先導では、エンジン回転は低く抑えて(速度は約100km/hまで)いるので、暖まっていたエンジンも温度が下がってしまいます。フリー走行に入っても、いきなりはスロットル全開にも出来ず、まずは暖めながら徐々にアクセル開度とエンジン回転を上げていきます。
 そこそこ温度が上がったところで全開走行に移りますが、それでもエンジン車体周りの確認をするために、まずは枠目は7500rpmまでと定めて走ってみました。
 エンジンは、異音やおかしな振動を起こすことなく油圧も安定していて、まずは安心出来ました。出力的には、まだ上の回転で伸びそう(パワーカーブの盛り上がりの途中)な手応えがありました。中速コーナー(ワインディング路ならば超高速)立ち上がりにおいても中回転域のトルクもしっかり(そこそこ?)出ているようで、なかなか良い加速をしてくれます。スピートの乗りも思ったより良く(全伏するとトップブリッジ上のスピードメーターが近すぎて老眼の目では読めませんでした)、エンジンの仕上がりはまずまず満足出来るものでした。
 温度管理は、1枠目の終了時点で、シリンダー温=85℃(最高値)/油温=90℃近辺でしたので、シュランドは必要なのが分かり、2枠以降も引き続き装着して走ることにしました。(空気抵抗が大きくなるため、出来れば外したかったのですが)

 車体周りは、事前にリヤスプリングのイニシャルプリロードを回転(1mm)強めていたのが大体良かったようで、初期旋回二次旋回良いフィーリングです。ストレートエンドの減速からコーナー進入にかけても、フレームの「ヨレ」もあまり感じないほどで、剛性感にそれほどは不足は感じませんでした。欠点としては、ホイールベースの長さのため、旋回半径(最大バンク中の一時旋回)が少し大きくなってしまい「クルッ」とした向き変えが出来ず、その辺りに鈍さを感じました。その代わり旋回中の安定感は高く、自身久しぶり(2年ぶり)のサーキット走行としては、初めから安心して楽しむことが出来ていました。

 枠目には、エンジン回転の上限を徐々にあげて、終盤には8000rpmまで使うようにしました。やはり7500rpmからさらにパワーが乗ってきて、よりスピードの乗りが良くなりました。ただ、高回転を維持する時間が長くなってなって、油温はラッブを重ねるごとに上昇してきて、走行枠が終わる頃には98℃まで上がっていました。※シリンダー温度はそれほどは上がらず90℃近辺(油温と違い速度によって細かく変動しています)です。
 また、シフトポイントが変わってきて使うギヤに迷うことも有りましたが、まだ「走り」が定まっていないので、スプロケット(2次レシオ)は、そのままで走ることにしました。※サスペンションやキャブレターのセットもおおむ良さそうで、そのままです。

 午後の枠目に入る頃には、かなり雲が厚くなり、いつ雨が降り始めてもおかしくない状態でしたので、早めペースアップ(タイヤのウォームアップは欠かしませんが)するつもりでコースインしました。
 周目後半(Q5暖まり性は良く、1ラップで手応えは出ていましたが念のため)の、全開走行開始から8000rpmまで引っ張るようにしてペースアップに挑んだものの、そこそこペースが上がってきた周目にはポツポツとが降り出しました。コースの一部だけなのと、勢いが増すことが無かったので、少しベースを落とした走行を続けながら3周ほど様子をうかがっていましたが、また雨の勢いが増し始めたところで、残念ながら走行を終わることにしました。
 
 SRでの初サーキット走行を無事に終えましたが、その仕上がりにも満足(とりあえず)のいくものとなりました。

スピード的には、ストレートエンドのエンジン回転数(最終的に5速8000rpmにギリギリ届くかどうかといったところ)から計算(目視では確認出来ず)して170km/h程度は出てくれました。最近の体感では、RC390のノーマル同等程度のパワーかな?と感じていましたので、ほぼ実証出来ました。
 ストレートエンドの回転数や各コーナーのつながりを考えて、リヤスプロケットはもう1T小さい(ロング)方が良かったようです。

タイム的には、2枠目の終盤に2’04’’台が出ていて、一昨年に自身の「RC390公道仕様(インナーサイレンサー装備)」で出した秒台に近いタイムを記録出来ました。枠目でもう少し縮める余地はあったとは思いましたが、周目に秒台に入れたところでペースダウンして終わりました。ちなみにRC390サーキット仕様(インナーサイレンサー無し)では、1‘59‘‘台でしたので、それが今後のSR目標です。

※油温は、走り始めから8000rpmまで使った枠目(気温も上昇)には105℃まで上がっていましたので、やはりオイルを冷やす必要性(オーバーヒートには至りませんでしたが)がありそうでした。実質サーキット走行のためだけとなりますが、来年に向けて「オイルクーラー」の装備を考えています。
 また、もう少しパワーも上乗せしたいところなので、サーキット用に「オリジナルサイレンサー」(現在はJMCA規格品)を製作しようと思います。 
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