パドックⅢ カスタマイズ計画 ブログ
外装一新・ゼファー400
2025-01-06
カスタマイズ事例で紹介している「ゼファー400」ですが、この度外装を一新することになりました。
きっかけは、転倒によってフューエルタンクに凹みが出来てしまったことです。私自身の事故と同じパターン(カーブの出口に停車している4輪車を避けるため)で、衝突には至らなかったものの転倒は避けられなかったそうです。ハンドル周りがタンクにめり込んで作られた凹みは、塗装剥がれは無かったため、一旦塗装を剥がさずに行う「デントリペア」を試してみました。広い範囲(直径約10cm)では引き出すことが出来たのですが、局部的(8×20mm深さ4mm程度)な凹みは出すことが出来ずに残ってしまいました。これ以降はタンク内側から叩く(内板を開いて)か、パテ埋めするかしか手が無いのですが、いずれにしてもペイントし直すことになり、それは当店の現状では難しい(特にこのタンクは以前に鈑金・再塗装歴の有るキャンディカラーのため更に手間が掛かります)ので、程度の良い中古品に換えるなど「交換する方向」で検討していただくことになりました。
そこで、ひとつの案として提案したのが、ドレミコレクションさんの「FX外装KIT」への換装です。
ゼファー系のタンクは、ZⅠ/Ⅱ系のデザインを継承していて、タンクエンドの盛り上がりの無い「ティアドロップ形」とされています。バイク単体のシルエットは格好良い(事実人気は今でも高い)のですが、ライディング(特に現代的なスポーツライディング)の面では、コーナリング時のホールドが難しく非常に乗りにくく感じていました。
ドレミコレクションさんのサイト情報で「FX外装」が発売されているのを知った際に、FX系のデザインならば、若干タンク長が短いものの、タンクエンドの「盛り上がり」が出来るため、ライディングには適しているだろうと考えていました。
金額的にもセット内容(フューエルタンク・サイドカバー・テールカウル・テール/ストップランプ付フェンダーレスKIT・シート)を考えれば、結構リーズナブルとも言える内容となっていたため、そこを含めて検討していただきました。
そして出された結論として「FX外装」への換装に進むことになりました。
ドレミコレクションさんでは、Z400FX各年型のカラーリングを施した塗装済セットと無塗装(タンクはプラサフ仕上げ/ABS製カバー類は無塗装)セットがラインナップされています。お客様自身も元来「FX」にしたいわけではないので、無塗装セットを購入して「オリジナルペイント」を施すことになりました。カラーリングは色々と悩まれたようですが、最終的に「ブルー系一色塗り」とされました。その色合いは、「キャンディカラー風ブルーマイカ」(青系塗料に粗目のパールWを多目に混ぜて奥行・透明感を出しています)にして、塗装工程を少なくしつつ、再塗装(部分塗装)を可能にしています。※キャンディカラーは基本的に部分塗装が出来ません
セットに含まれるオリジナルシートの形状と併せて、かなりホールドし易くなって、ずいぶんとライディングに適したバイクに変わりました。
※好みは分かれますが、タンクエンドにパット(硬質な)を加えれば、さらに良くなりそうです。
※参考までに、ドレミコレクションさんの外装セットの価格は、塗装済セット221100~259600円(税込)・無塗装セット135700円(税込)で各々シートレザーのデザイン違いの組み合わせが可能で、ラインナップが豊富となっています。
