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パドックⅢ カスタマイズ計画 ブログ

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排気系編Ⅱ

2018-05-21
 1本目のエキゾーストのテーマは、センターアップマフラーにすることでした。サイレンサーをシートカウル真下に配置することで、ランプ類やナンバープレートとのバランスを優先させてのことです。結果、タイヤとのクリアランスを確保するために、当初の設計に対して、60.8mm径のテールパイプを伸ばして後方にサイレンサーを設置することになりました。
 
 もとより、リヤショックを迂回する為、長目の設計なのが更に長くなり、性能的にアンバランスであろうとは懸念されました。シングルエンジンのエキゾーストシステムにおいて、全体の管長もさることながら、脈動効果に影響するのは明らかでしたが、そこは、試作のつもりで作ってみました。
 燃調のセッティングが進むと、低回転から中回転へ向かう域でのトルクやレスポンスが良くなっていくのに比べ、その上の回転域ではあまり良くならず、パンチや回転の伸びに欠ける特性に感じるようになりました。
 
 そこで、2本目では、前半のエキゾーストパイプと、テールパイプのテーパー部まではそのままで、60.8mm径の部分を出来るだけ短くしたものを製作しました。サイレンサーは右リヤフレームの真下に沿う程度のサイドアップタイプとして、タイヤに干渉しないようになっています。1本目と比較すると、かなり短くなったのが判ります。(画像左・手前が新作)
 
 現在までに、2度試走して、セッティングを進めていますが、燃調にも影響は現れ、下の回転域では従来より薄めに、上の回転域濃い目に調整していっています。必ずしも燃調の方向性がパワーの出方に直結するわけではないのですが、低回転域のトルクはやや弱く、高回転域では高まって、伸びも良くなっているようです。
 まだ詰めたセットは出していませんが、効果を見極めて次に進めたいと思います。あらためて、マフラーメーカーさんのたいへんさが解ります。
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