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パドックⅢ カスタマイズ計画 ブログ

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SRフレームスライダー

2021-04-02
①左側フレームスライダー
②右側フレームスライダー
③ハンドル右切り状態
④強度UPしたブラケット
 サブフレームやパフォーマンスダンパー(PD)の装着されたSRを見ていて思いました、「フレームスライダー」を付けるのにちょうど良いなと。

 元来SRはスリムなエンジンなので、エンジンを保護する目的では、あまり必要性を感じなかったスライダーですが、アルミタンク横出しステアリングダンパーにした際に、装着した方が良いなとは感じていました。ただ、取付けにあまり適したところがなく、大掛かりな工夫をしなければならないため、そうしてまで必要とは思いませんでした。そんな時に、この度のカスタマイズ(サブフレーム/PDブラケット製作)によって、比較的簡単にスライダーを取付けられる場所が出来たと気付いたのでした。

 まず思い付いた時点で考えたのは、取付けのもっとも簡単な、左側はパフォーマンスダンパー前側と共締め・右側をサブフレーム前側と共締めという取付方法です。

 右側は、タンクやステアリングダンパーを保護するのにも最適と思われるため、そのまま設置場所に決定しました。ディトナ製スライダー(60mm長)を、M10ボルトとカラーを用いて取付けてみました。カラーの長さを調整しながらステアリングダンパーを確実に保護出来るか試しましたが、削れながら(曲がらないと仮定して)も完全に保護するには余程の長さ(突出し量)が必要となるため断念して、現状のダンパーロッド先端と同等の長さ(画像③)に設定しました。
 ただし、ダンパーブラケットにはサブフレームの剛性部材としては充分な剛性があると考えていましたが、転倒の衝撃や他方向の外力が加わることを考えると、強度不足だと思われました。そこで、ダンパーブラケットは補強することにしました。(画像④)

 左側はパフォーマンスダンパー本体と共締めだと、転倒やちょっとした接触でも即・ダンパー破損になりそうなので、前側ブラケットに単独で取付けることにしました。丸棒材接続部に深さ15mm程度のM10ネジ穴を作り、スライダーを取り付けました。あえて締め付けには、ネジ長さ10mmのはめ合いとして締結強度を落としています。過大な力が加わった際には、ネジ山を壊してスライダーが脱落してしまうように想定しています。※右側も同様の考え方ですが、サブフレームの締結強度との兼ね合いで15mmに設定しています。
 左側は、この場所ではタンクの保護にはならないため、今後サブフレームに加工を施してスライダーを装着することも考えています。いずれにしても、スライダーの役割は、最初の衝撃を「緩和してくれれば良いと考えて、各部の強度を想定しています。(想定通りの結果が得られるかは、かなり難しい問題です。)

 一般にも多くの製品が販売されていますが、フレームスライダー(エンジンスライダー)には注意が必要です。スライダー装着によって、転倒時にフレームやクランクケースの損傷を、かえって大きくしてしまうケースがあります。取付の仕方や場所を吟味しなければ、逆効果になりかねませんので、ご注意ください。
 また、スライダーが本来の働きをし続けた場合には、転倒したバイクの滑りが良くなって停止するまでの距離が長くなることも、考慮しておいた方が良いと思います。
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