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パドックⅢ カスタマイズ計画 ブログ

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フルLED化への道Ⅰ

2021-06-11
①LEDヘッドライトバルブ
②ライトケース加工
③テールライト
④リヤウィンカー
 ヘッドライトを明るくしたい・ハロゲン球は黄色っぽいので白色光にしたいと、LEDヘッドライトに関する相談を受けることが多くなりました。昨年、光度不足対策のための回路製作を掲載した中でも記述したように、少なからず問題点が有り、どなたにでもお勧め出来るというわけではありませんでした。その問題点とは

配光=Hiビームで中心付近に集光して、明るく照らせるか?
    Loビームの上下カットがハッキリとしいて、手前側を照らせるか?
充電量(電圧・電流)への影響=消費電力の違いから過充電などの可能性
放熱性=LEDバルブ周辺(主に後方)の放熱可能な空間の有無
収納スペース=ハロゲン球と比較して、後方への突出し量が大きい  など

 ①配光に関しては、H7やH9/11などのHi/Lo切り替えの無いシングルタイプはわりとマッチングは良いようです。H4系のようにダブルタイプでは、マッチングが悪い物も少なくない状況です。この問題に対しては、現時点では試してみるしかないと思われます。※微調整の出来る物も有るので、そういった物を選ぶことも出来ます。
 ①②③④の問題点が全て当てはまるのが、ネイキッド系に最も採用されている「丸目1灯H4ハロゲンヘッドライト」です。そこで、対処法を確立出来ればと思い、当店のSRを使ってテストしていくことにしました。また、LEDの灯火系パーツ(ウィンカー・テールライトなど)は、製造メーカーとして耐震性はあまり高くないと謳っている物が多いので、あえてSRに装着して耐震処方についてもテストしていくため、灯火系のフルLED化をすることにしました。

 2月の車検時にリヤウィンカーはLEDにしていたので、続いてテールライトを「丸型LEDランプユニット」に換装、ヘッドライトには手始めに「12V25W(2輪車用冷却フィンタイプ)LEDバルブ」を装着してみました。
 ヘッドライトは以前にライトケースを軽く・錆ない樹脂製に変更するために、ホンダ純正(CB-SF系でライトユニットごと)の物を流用して、換装していました。ホンダ車はヤマハ車と同様にハンドル周辺の配線(ハーネス)を全てライトケース内に収納するので、比較的内部スペースが大きくなっています。それでも、やはりLEDバルブの後端はケースに干渉してそのままでは装着不可能(試着したのはフィン式/ファン式の2製品)でした。そこで、放熱性の確保も兼ねてケース後部を切断(画像②)しました。ケース内部には各種ハーネスを束ねてありほぼ隙間の無い状態ですが、これで後方へ放熱可能となっていると思います。

※LED(発光ダイオード)は光にはほぼ熱量は無いものの、ダイオード自体は発熱します。特にヘッドライトに用いる高輝度LED では発熱量が大きく放熱しなければ破損します。 

 通常のフィラメント式電球では、その熱によりレンズが焼けて溶けたり、色落ちしたり(特に小型の物では)してきます。発光に熱の無いLEDには、その心配は無く綺麗な輝きが続くというメリット(発光ダイオード自体の耐用時間も長い)が有ります。充電系との関係など確認しながら、これから灯火系のテストをしていきたいと思います。

※フロントウィンカーには、「ナノタイプ」のLEDウィンカーを装着予定ですが、現在メーカー欠品中で入荷待ちの状況です。

※参考
 色落ちして色が薄くなったレンズ(ウィンカー・テール/ブレーキ)では、車検における保安基準を満たさず不合格になることも有ります。
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