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パドックⅢ カスタマイズ計画 ブログ

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フルLED化への道・Ⅱ

2021-06-18
①60W?ファン式LED
②ヘッドライト後方
③リヤウィンカー配線補修
④12V25WフィンタイプLED
 手始めに、「25WフィンタイプLEDバルブ」を装着してみたSRのヘッドライトですが、結果として、充電量に問題が発生しました。
 「MOS-FETレギュレーター」の特性としては、消費電力の違いによる充電電圧・電流への影響がほぼ無い(極めて少ない)のですが、「オートライト回路(Ⅱ)」との兼ね合いだと思われる影響が出て、充電電圧がかなり高くなってしまいました。アイドリング回転で、すでに15Vを少し超えて、走行中には、最大値16.2Vまで上がるのを確認しました。一応制御は出来ているようですが、制御電圧が高過ぎてそのままでは電装系に悪影響が出る範囲なので、一度ハロゲン球に戻して再度電圧をチェック(レギュレーター破損の可能性もあるので)しておきました。
 ハロゲン球では元の電圧値に制御されていましたので、やはり、消費電力が小さく(55W>25W)なったことによって充電電圧が上がったのは間違いないようです。
※通常の純正充電システムでも、程度の差はありますが、同様の変化が起こりますので確認(電圧/電流)が重要です。

 そこで、消費電力がハロゲン球と同等(50~60W)のLEDバルブを探しました。2輪車用としては見つからなかったのですが、4輪車用(12V/24V共用)の中に「120W=業界最高クラス(2個セット)」と謳っている製品を見つけました。かなり怪しい表現の製品ですが、1個当たり60Wということならばと、実験用と割り切って採用することにしました。※こちらは、ファンタイプででしたが、ケース加工によって放熱性には問題はないと思われます。
 エンジンを始動してみる(~3000rpm)と、ハロゲン球と比べて0.3~0.4V程度高いものの、充電電圧として適切な範囲になっているようなので、走行して高回転まで確認しました。最大値14.5V位(バッテリー端子電圧はおそらく14.8~14.9V)でしたので、ひとまず充電問題は合格として引き続きテストしていきます。

 耐震性に関して、さっそく(タイムリーに?)トラブルが発生しました。リヤウィンカーの配線が切れているのを出先で発見しました。※LED対応ウィンカーリレーは消費電力に関わらず一定の点滅をするため、リヤ側が点灯しなくなっても変化がなく気付きにくくなっています。
 破損箇所はユニット内基盤からのハンダ剝がれと、ユニットケースから外部に出た直後で切断されたものでした。いずれも、配線をベースプレートに沿わすクランプ(両面テープ式)が剝がれてしまい配線が大きく揺れたためだと思われます。以前に出た故障事例でも同様の状態だったので、LEDランプの場合には配線の確実なクランプと、ケース(ユニット)から出た直後の配線の保護が重要だと分かりました。

 今回はケースを掘って基盤を露出させて再ハンダ付けと、残った短い配線にハンダ付けで接続して補修(配線には保護チューブ)することが出来ました。その後の処置として絶縁と振動対策を兼ねて、シリコンコーキング材を塗布して盛り上げました。シリコンコーキング材は固まっても柔軟性があり振動から配線を保護するのに適していると思います。また、両面テープで貼り付けたクランプと共にベースプレートに直接タイラップ固定しておきました。処理が少し?汚く見えるのが欠点(画像③)ですが、その手法も今後の課題として考えようと思います。

※追記
60WのLEDバルブで55Wハロゲン球(Loビーム)より高い充電電圧になったのは、やはり表記がおかしいのだと思われます。12V/24V共用で60Wというのは、電流値は何Vを基準にしたものなのか?どこにも表示されていませんでしたから、12Vでは実際には60Wの消費電力ではないのでしょうね。


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