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パドックⅢ カスタマイズ計画 ブログ

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SRトラブル対処・Ⅰ

2021-08-22
①脱落防止(2種)
②1.5mm径/1.0mm径
③専用スリーブ
④専用カシメ工具
 振動の大きいSRでは、振動から発生するトラブルは多く、その振動対策トラブル対処法も頭を悩ませるところです。
 「フルLED化」した際の電装品への振動対策(補修を含めて)は、今のところ功を奏していて断裂などのトラブルは発生していない状況です。※引き続き経過観察します。

 この度の、対処ひとつ目は、エキゾーストパイプ(マフラー)の「脱落防止」です。新作したテールパイプのテスト段階で、フロントエキゾーストパイプにクラック(割れ)が生じた際に、仮にそのまま完全に折損した場合には脱落してしまう恐れがありました。その際のクラック発生原因は、マフラースプリングを装着しなかったことに起因していると思われたので、スプリング装着加工とクラック補修・補強(溶接)をして対処としました。追加の振動対策は施さずに、その後経過を観ていましたが、クラック発生は見られないようです。

 もともと「振動対策」として、サイレンサー部での「ラバーマウント1点支持」としていますが、更に中間近辺も含めた「ラバーマウント2点支持」が良いのか?悩ましいところで様子を見ていました。以前(ステンレス製パイプ)にも「2点支持」は試みましたが、その中間ステー部が折損しましたので、必ずしも「2点支持」が有効ではないと思い「1点支持」としていました。※1点支持の欠点は振幅幅が大きいことです。もう少しこのまま経過観察をしていこうと思いますが、「脱落」の危険性は感じましたので、「脱落防止」だけはしておくことにしました。

 手始めに、レースで義務付けられるドレンボルトなどの「ワイヤーロック」に用いられる「ステンレスワイヤー」(1本物)を使ってみましたが、あっという間に切れてしまいました。テンションを掛けないようにしたり、太さを変えてみたりしてみましたが、いずれも効果はありませんでした。
 かなり「柔軟性」と「靭性=じん性」が必要そうなので、自動車業界以外を含めて探したところ、ステンレス製「ワイヤーロープ」(ワイヤーケーブルとも呼ぶようです)を見つけました。極細のワイヤーをより合わせてロープ状(クラッチケーブルなどと同じ)にしたものなので、けっこう切れにくいのではないかと思われ、1.0mm1.5mm径の2種類用意してそれぞれ試すことにしました。

 1.5mmのワイヤーロープは、カートリッジ式オイルフィルターのワイヤーロックをする際の方法と同様に、EXパイプにステンレスバンドを直接締め付けてバンド金具部とフレームを連結するようにしました。1.0mmの方はEXパイプをゆるやかに取り囲んだだけにしておきました。フレーム側は双方ともに、ゴムチューブを通して傷付き防止とし、中間部分には最大振幅でもテンションが掛からないようにしています。※ワイヤーロープの締結には、専用の金具(スリーブ)と工具が必要でした。

 この処置をして以来、数回走行しましたが、現状ではどちらも断裂することはなく、「脱落防止」として機能しています。特に1.5mmはかなり強靭そうですので、少しテンションが掛かっても大丈夫かもしれません。やり方によっては「振動対策」としても応用できる可能性もあり、その方法も考えようと思います。
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