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パドックⅢ カスタマイズ計画 ブログ

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FCRキャブレター換装(´01CB1300SF)

2021-09-13
①JB-FCR41
②ハイスロットル&薄型スイッチ
③SPⅡフルパワーKIT(イグナイター)
④エキゾースト(タンデム対応)
 先に紹介した(6/27)XS650splと同時期のご依頼でしたが、複数のメニューのカスタマイズもあり、遅れて手掛けることになったCB1300SFFCRキャブレター換装です。
 こちらの車両は、2002年頃にごく程度の良い中古車を購入されて以来、機に応じてカスタマイズを施されてきました。主に車体周りに関して手を入れていて、普段乗りでも使いやすく、大柄な車体ながら程よくスポーティなライディングを楽しめられるように仕上げてきました。ご本人いわく「そんなに激しく走ることは無い」ので、特別にパワーアップしなくてもよく、シビアなスロットルワークや高回転の維持が必要なチューンアップはしたくないとのことで、エンジン関係ではエキゾーストマフラー(ノジマ製=軽量化やルックス・音が目的)の交換にとどめられていました。

 それでも、これまでのFCRキャブレター装着車の方の感想を聞くたびに、レスポンスの良さをはじめそのフィーリングを味わってみたいとは思われていたようです。今年に入り、FCRキャブレターを含めて中古品のカスタマイズパーツをいくつか入手出来たのを機に、FCRキャブレター換装に踏み切られました。

 この度は、FCRキャブレターとスロットルなどの関連部品・点火系排気系とまとめてカスタマイズを行うことになりました。
 キャブレターはJB-FCR41、点火系はASウオタニ製SPⅡフルパワーKIT、EXTECエキゾーストパイプにご本人のノジマ製サイレンサーを組み合わせた排気系です。それぞれCB-SF用なのでほぼそのまま換装していきますが、マフラーのレイアウトが異なるため純正タンデムステップホルダー(サイレンサーステー兼用)を移動させるジョイントプレートを製作して装着しました。

 元の車両はエンジンチューニングされていたのでCB-SF用とは言え、キャブレターは燃調のリセッティングが必要です。また、中古品なので一度オーバーホールして内部のコンディションとジェット類の確認もしておいて「基準値」を作ります。その上でセッティング作業に入りましたが、元の車両での設定とはかなりの「ずれ」があり全域で大幅な変更が必要となりました。
 ただ、CB1300SFのノーマルエンジンとFCR41キャブレターの組み合わせは、燃調セッティング作業(ジェット類の変更)において、悪く言えば「ルーズ」(良く言えばシビアではない)で、通常1ランクでも変更すれば何らかの変化(良くも悪くも)が起こるものが、この組み合わせではあまり変化が現れてくれませんでした。そうなると2~3ランク変更してセッティングの領域(全閉・中間・全開など)方向性(濃く・薄く)が合っているか確認してから徐々に細かく合わせ込むことになり、多くの作業回数と時間がかかることになりました。

 特に低回転域でも実用出来るように、燃調を合わせ込むのに苦労しました。とは言え3000rpm以下の極低回転では丁寧なスロットルワーク(それなりにシビアな)を必要としますし、純正(CVタイプ)キャブレターほどの寛容さはありません。なんとか「こなせる」といったところでしょうか?FCRキャブレターの醍醐味パフォーマンス堪能していただければ良いのですが。

※この車両(´01CB1300SF)は第1次排出ガス規制車(型式BC-SC40)で、元のキャブレターのセットには無かった2次エア供給装置への対応を施しています。ちょうど車検の時期がこのカスタマイズの後に来たため、ほぼ仕上がった後に車検整備(陸運支局への持込検査を含む)をいたしました。(もちろん合格しています。)

※参考データ(排出ガス測定値)
 CO=1.96% HC=1407ppm
 HC(炭化水素)値が若干高目ですが、規制値(2000ppm)はクリアしているので特別なセッティング変更はしていません。

※燃調は気象条件により常に影響を受けます。どの程度のリセッティングが必要となるかは、都度(車両ごと)エンジンの調子を感じて判断していくことになります。

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