本文へ移動

Customize

パドックⅢ カスタマイズ計画 ブログ

RSS(別ウィンドウで開きます) 

完成!フルエキゾーストマフラー・Z1-R

2022-04-04
①完成したフルエキゾースト
②砲弾形サイレンサー
③シェル部材
④エンドピース
⑤スプリング取付
⑥サイレンサーステー
⑦Z1-R
⑧動画
 大詰めを迎えていた「Z1-Rフルエキゾーストマフラー」が、ようやく完成しました。

 残るは、スプリングフックサイレンサーの製作となっていましたから、まずは、スプリングフックを各パイプに取り付けました。4-2-1集合で全てが差込式のため、サイレンサーを含めて計11本のスプリングを掛けることになります。サイレンサーのみ2本掛け・各エキゾーストパイプは1本掛けとして、20個の部材(2ヶ所は共用)を製作して各部(サイレンサー部は後ほど)に溶接していきました。チタン材の3mm丸棒を曲げて作るだけですが、20ヶ所分ともなると部材製作・溶接ともに結構時間がかかりました。

 サイレンサーはこれまでにもいくつか製作した「砲弾形」です。いまだに金属板を巻く機械を購入出来ずにいて「手巻き」していますので、あまり長い筒(20cm分位が限界)が作れないこともありますが、砲弾形は後半を太くするため短めでも消音効果を良くすることが出来るので公道用には安心して作れます。
 この度は、事前に当店のRC390で使っているサイレンサーを装着して、排気音をテストしておきました。RC390では公道用にインナーサイレンサーを追加していますが、Z1-Rでは本体だけでも、けっこう消音された「ほど良い」排気音でした。そこで、ほぼ同じ仕様で製作することにしました。※シェル部のみRCに対して10mm短くして310mm(テーパー部150mm/円筒部160mm)に変更しました。
 その他の仕様は、シェル外径120mm・パンチングパイプ内径43mm(エンドパイプ外径42.7mm)としています。ルックスを考えるともう少しシェルを細くした方が良いかとも思いましたが、シェル径は音量に影響が大きいため、無難に太目にすることにしました。

 サイレンサーステーはこれまで使っていた物にするべく、エキゾーストパイプのレイアウトをしていたものの、最終的にテールパイプ後端が少し後ろ(約30mm)になってしまったのと、砲弾型サイレンサーでサイレンサーバンドの位置が後寄りにしかできないので、新作することになりました。アルミ7N01材の丸棒を使って製作しました。ちなみに先だって製作した「フランジプレート」も、今回は7N01材を使用しました。溶接するわけではないものの、以前に2017材(ジュラルミン)で作ったSR用(厚さは同じ8mm)が、かなり変形してしまったので強度(引張強度=曲げ)を上げるために変更しました。※さらに強度の高い7075材も持っていますが、そこまでは必要はないだろうという判断です。

 一通り完成したところで、エンジンの調子(燃調など)を確認しましたが、おおむね悪くない(高回転域は除く)ようで、気を良くして動画を撮影してみました。試運転にも一度出かけましたが、低回転から中回転にかけて引っ掛かりなく回転が上昇してくれて、なかなか良いフィーリングでした。実際のワインディング路(特に上り)などの立ち上がり加速がどれくらいになるのか楽しみです。本格的なテスト・セッティングはもう少し暖かくなってから行う予定です。

※初めて製作した「並列4気筒用フルエキゾーストマフラー」でしたが、とりあえず形として完成させることが出来ました。全てのパイプを差込式としたことで、部分的な仕様変更も可能になっているので、今後の結果によっては試してみたいとは思います。(お客様にお付き合いいただければ)
 
※かなりの数の部材を使ったなと思っていましたが、完成したところで実際に数えてみたら、209ピース(サイレンサー・スプリングフック・フランジプレートを除く)でした。部材製作時には各々のパイプ径で余分に作っていましたから、さらに多くの部材を作ったことになります。
TOPへ戻る