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パドックⅢ カスタマイズ計画 ブログ

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ナノタイプLEDウィンカー(テールランプ兼用型)ディスプレイ

2022-04-18
①ディスプレイ兼用一体型ナンバープレートホルダー
②極細配線加工
③車体側サブハーネス&デモ用ハーネス
④実演動画
 当店のSRで、フロントウィンカー(ウィンカー単機能=フロント・リヤ共用)として装着した「ナノタイプ」LEDウィンカーですが、製品には3タイプあります。
 他に、「ポジションランプを兼ねたウィンカー=フロント専用」と「テールストップランプ兼用型ウィンカー=リヤ専用」が販売されています。

 中でも、ルックスへの影響が大きい「テールランプ兼用型」は、カスタマイズとしての扱いは難しい(純正や元のテールランプの処理・配線加工・保安基準への適合)ものの、以前から気になっていました。一般的な大きさの「テールランプ兼用型」は、HD車(車種は不明)で初めて見ましたが、テールランプが無い(見当たらない)ルックスに驚いたものでした。HD車では、ウィンカー内に区分けがあってウィンカー部分とテール/ストップランプ部分が分かれて点灯していましたから比較的に認識しやすいものだったと思います。ただその兼用型が「ナノタイプ」となってどのようになるのか、実際に試しておこうと思いました。

 そこで、単にランプを単体でディスプレイするだけでは、装着したバイクのイメージが湧きにくいと思い、実際に車両に取り付けられるマウントブラケットを製作してディスプレイすることにしました。
 設置に関して保安基準には、テール・ストップランプを複数設置する場合は左右対称(個数制限は無いものの中央の一個を含む奇数はNG)であること、リヤウィンカーは光るレンズ部の左右最内縁の距離が150mmとなっています。「テールランプ兼用型」となって、この150mm離れた位置なら、けっこう自由度がありそうですが、ナンバープレートなどで隠れたりしないことを考えると、ナンバープレートの両サイドに設置するのが最も適しているかと思い、「ナンバープレートホルダー」として一体型のブラケットにしました。
 上記の保安基準により、テールランプが中央に在る車両では、取り外すことになります。テールランプがライセンス灯を兼ねていた場合、ライセンス灯を別途装着しなければなりません。ナンバープレートと共締めする市販のKITがありますが、せっかくなのでライセンス灯(LED)を直接装着できるようにすることにしました。素材は、アルミ7N01材で、mm厚板材を組み合わせて溶接(3辺溶接の高剛性タイプ)して製作しました。リヤリフレクターは、ナンバープレートの取付角度でリフレクターの角度も変わらなければならないので、一体とはしませんでした。

 肝心の製品は、SR(当店の)のフロントには「ハイサイダー製」を採用していましたが、リヤ用に用意したのは、日本の「キジマ」です。どちらも現物を確認して試しておこうと考えたからですが、似たような物だと思っていたものの、重要なところで違いが有りました。どちらも本体(ネジ部含む)が、アルミ合金キャスティング(鋳造)製なのですが、そのネジ径に違いがありました。ハイサイダー製がM8なのに対して「キジマ製」はM6ネジとされていました。配線はこのネジ部の中空孔を通してあるので、ネジ部肉厚が薄くなったとともに、4本の配線はさらに極細(ハイサイダー製でもかなりの細目)となっていました。

 ネジ部強度が低いことはメーカーも承知のことで、ナイロン製ナットとワッシャを付属して、必ずこの部品を使用するように指示されています。今回は配線保護の工夫のため、ナイロンワッシャは使いましたが、ナットは金属(鉄)製ロングナットに変更しました。締め過ぎには充分注意したものの、これは自己責任で行うもので配線保護を優先しました。※ナットの重量増加でネジ部破損の可能性があります。
 その配線は極細ゆえに、直接端子の取付すらできないものです。取付説明書では、製品の配線に通常の太さの配線を連結(付属のハンダ入り熱収縮チューブ使用)・延長した上で、そちらへ何らかの端子を取り付けるように指示されていました。この方法では、取付後のウィンカー脱着は出来なく(M6ナット=内径約4.8mmを通せない)なり、その都度、配線を切断・再加工しなければならなくなってしまいます。そこで独自の工夫として、製品の配線に通常の太さ(0.75VA=被覆の外径が約mm)の配線をまとめて(束ねて)端子を圧着(画像②)することにしました。端子は110型カプラーのオス端子(配線の太さ並)にして、カプラー本体から端子を引き抜けば、ナットを通して脱着(保護チューブは切断)出来るようにしました。LED製品は総じて配線が細いので、配線に負荷をかけずに脱着出来る「カプラー接続」が適しています。配線自体は、SRのフロント側と同様の保護策を施しました。

 車体側は1灯(1電球)式テールランプの場合、左右へ分配するハーネスを作ることになります。ゆくゆくはSRに装着する前提で「車体側サブハーネス」を製作しました。ウィンカーのアース線はテールランプと共用されるため、接続は必要ありませんでした。
 最後に「デモンストレーション用ハーネス」を作って、ディスプレイしたところで実演出来るようにしました。スイッチは装備していないので、+線を直接バッテリー端子に接触させて点灯させます。実演動画を撮影しましたので、ご覧ください。
※発光が強く、動画では赤色が橙色に近くなってウィンカーと判別しにくくなってしまいました。肉眼では良く分かりますので、興味のある方は店頭にてご確認ください。


 
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