パドックⅢ カスタマイズ計画 ブログ
SRエキゾーストパイプ
2022-05-03
昨年、クラック補修をして使っていたSRのエキゾーストパイプ(フロント側)ですが、いずれは作り直さなければならないと考えていました。割れた部分は影響無く補修することが出来たものの、その時に気付いた湾曲部分の潰れはどうすることも出来ないままだったからです。※排気ガスの熱で湾曲外周部が引き伸ばされて、側方は潰れて細くなっていました。
先頃Z1-Rのエキゾーストマフラーを製作した際に、余分に出た部材を見て、出来れば早いうちに作っておきたいと思い少しずつ準備はしていました。
まずは、余った部材(角度を付けて切断した湾曲部用)のうち、Z1-Rのセンターパイプにあたる42.7mm径の部材を溶接してつなげておきました。その後、時間を作っては、湾曲部分に足らない分の部材を切り出しておき、本格的な製作に入るまでの準備をしていました。本格的に製作に取り掛かっても、少しずつ作業を進められるのが「輪切り溶接」工法の良い点?です。
製作手順は、まずはあらかたの角度(少し足らないくらい)までの湾曲部分を作ります。次に、排気口直後の湾曲部分に、エンジンに取り付けるフランジ部を製作して、実際にエンジンに固定(この段階でフランジプレートも製作)出来るようにします。あとは、「湾曲角度・長さ」を細かく設定しつつ、徐々にテールパイプとの差込部まで伸ばしていくように繋いでいき、完成させます。
新作とは言え、ほぼ同じ仕様で、パイプ径42.7mmのエキゾーストパイプとなります。湾曲部分以外にも少しは仕様変更をしたいと思い、パイプ長が出来るだけ短くなるように、エンジンやフレームに近づけた取り廻しにしました。テールパイプの取付位置の大きな変更はできないため、結果的に旧作に対して、約20mm短くなっただけでした。※パイプ長変更の影響は、あまり無いかもしれません。
Z1-Rのエキゾースト製作で余った部材で作り始めたことから分かるように、同じ定義(湾曲部分の部材が、片側5°/台形の短辺10mm)で製作しています。旧作に比べて、遥かになだらかなカーブを描くように出来上がりました。※排気口直後の湾曲部分は約110°で、11個の部材で構成されています。(画像②)
フランジプレートもZ1-Rと同様に、材質をアルミ7N01材(板厚8mm)に変更しています。
この新作エキゾーストパイプでは、旧作に比べて排気ガスの流れが良くなることは間違いないと思いますので、エンジンパフォーマンスにも、いくらかは良い効果があることを期待しています。