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パドックⅢ カスタマイズ計画 ブログ

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センサーアダプター&デジタル油圧計装着・SR

2023-02-06
①油圧センサー&アダプター
②アイドリング時
③約3000rpm時
④溝加工
⑤ホースストッパー&プラグボルト
⑥補助ステー
 製作しておいた「センサーアダプター」&「KOSOデジタル油圧計」の、取付にかかりました。

 実際にアダプターをあてがってみると、ギリギリ収まるかと思われましたが、やはり僅かにケースやシリンダーに干渉していました。機能・強度に影響のないところでしたので、アダプターを箇所ほど現物合わせで削り、取付可能な状態にしました。
 また、アダプターのホールプラグボルト(加工穴の栓)を「イモネジ=埋め込み」にすれば、エンジン側は加工しなくても良い状態でしたが、テストや追加工の際に脱着を容易にしようと、頭の出る「キャップボルトM6」にしたため、シリンダーフィンを一部削ることにしました。

 まずは、この状態で機能テスト(オイル循環・漏れ・油圧計測)しておこうと、油圧センサーホールプラグボルトの取付・配管を施してエンジンに装着しておきました。心配していた、油圧センサー締め代(ネジ嵌合長)でしたが、なんとか最低限は入ったようでしっかり締めることが出来ました。その後は、メーター本体の設置(トップブリッジ上)と電源配線の加工をして一旦取付作業を完了させテストに望みました。
 テスト順調で、シリンダーヘッド(ロッカーアームシャフト)側への送油が出来ている様子であり、オイル漏れは無く、油圧表示も出来ていました。とりあえず一安心の結果が得られました。

 機能に問題はないことが判ったところで、取付に当たって気になった事や改良点の、追加工とりかかることにしました。追加工したのは、次の3点です
 点目に、やはりアダプターの取付がオイルボルトM8)1本では不足(強度・振動による緩み)だと思われるので、箇所支えを加えることにしました。シリンダー取付ボルト(M6)を利用(共締め)して、ステンレス板(2mm厚)で作った補助ステーを、アダプター右側にM6ボルトで取付るように追加しました。
 点目に、仮組時にバンジョウ部が供回りして、なかなか締め付けが出来なかったため、デリバリーバイプ(オイルホース)のバンジョウ部を当てるストッパーを設置しました。スペース的にかなり際どい箇所でのネジ穴加工でしたが、ホース長には余裕があったので、若干向きを変える位置でのストッパーの取付に成功しました。
 最後に、送油は出来ていたものの、より流れを良くするように、オイルボルト穴の内周に溝加工を施しました。元は、ボルト穴のクリアランスを少し大き目にしてオイルが通るようにしてはいたものの、より確実に流れるように溝状(バンジョウ内側を参考)に削っておきました。
 これらの追加工で、作業性が上がるとともに、確実な締め付けが出来るようになって完成させました。

 肝心の油圧ですが、アイドリング時=0.4kg/cm²・約3000rpm時=0.9kg/cm²(油温23℃位)と検出(画像参照)していました。サービスマニュアルには、フィード側ポンプの標準油圧が0.8kg/cm²(アイドリング回転・油温不明記)となっていましたから、この検出箇所(クランクシャフト系と分岐した後)では、すでに圧力が低下しているということでしょう。※現状の潤滑系が正常である前提です。
 ちなみに、エンジン始動直後では、1.41.5kg/cm²(油温10℃弱/アイドリング回転)を示していましたから、やはり油温の変化(粘度変化)による油圧への影響はかなり大きいようです。本格的に走り出す頃(春=エンジン温度などが最も安定している時期)に、基準となるデータを取りたいと思います。

※各種のデジタルメーターをどんどん追加していたら、トップブリッジが埋まってきたので、いずれはきちんとレイアウトしたメーター周りにしようと考えています。
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