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パドックⅢ カスタマイズ計画 ブログ

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実証・SR

2023-08-10
①右スライダーとサブフレーム
  ②破損したリヤ周り
      ③
  ④右ステップ周り
 先日、事故のご報告をしましたが、さてSRはどうなったかと言うと、フロントタイヤロック(ほぼ直立状態)からの転倒で乗用車への直撃は免れたようでした。転倒(右側)直後にシート後部付近をどこか(相手車両か詳細は不明)にぶつけた破損が見受けられましたが、直撃をまぬがれたおかげで、幸い(?)にも大きな損傷は見受けられません(人間は重傷を負いましたが)でした。

 そこで、あまり検証したくはなかったことが、図らずも検証されたことになりました。これまでに、いろいろなワンオフパーツを製作してきましたが、転倒した際(主に一般的な速度域における)には、どのようなダメージがあるのか?という実地検証です。

 最も気になっていたのは、やはり転倒時のダメージ軽減を狙った「スライダー」です。画像1が転倒した右側面のスライダー周辺の画像です。スライダー先端が接地していくらか削れた後、サブフレームのボス溶接部が割れて分離したようです。この時にはシュラウド(シリンダー冷却用)を装着していましたので、そのマウントブラケット(スライダーと共締め)を曲げながらも脱落には至らずにぶら下がっていました。
 周辺のパーツは、スライダー取付部のサブフレーム本体とステアリングダンパー(ボディ・ロッド共)に曲がりは無く、フューエルタンクにはハンドルバーの曲がりによるわずかな凹みが出来たくらいで、スライダーとしては、しっかりと守ってくれたようです。概ね狙い通りの結果となって、ある意味喜ばしい(?)結果を得られました。

 次には、損傷の大きく見えた「リヤフェンダーレスKIT=テールランプ・ウィンカー・ナンバープレートブラケット」です。
 元々このパーツを製作した際に、リヤ周りの剛性確保を狙って、左右リヤフレームの連結には「アルミ7N01丸棒材」を用いるのを主体とする設計としていました。そのため、他の湾曲させた各マウント部にも、丸棒材を使うことにしました。ただ、丸棒材同士の溶接に全溶接(中心部に至るまでの溶接)をしてしまうと、このパーツの強度が上がり過ぎてしまうと考え、周囲をぐるりと溶接するだけに留めていました。
 そうした溶接をしていたため、衝撃を受けた際に、各々の部材の溶接部で分離して3つに分かれてバラバラになり、大きく損傷したように見えたようです。よく見ると各部材には、さほど変形は無く、これも「程よく」衝撃を逃がしてくれたようです。もちろん、リヤフレーム部分には全く曲がりは見られませんでした。
 
 ステップ周りはステップバーのスタッドボルトとブレーキペダルの曲がりで済んだようで、ステッププレートやマスターシリンダーにはダメージはありませんでした。※ステップバー自体は先端は削れていたものの、曲がってはいませんでしたが、交換することにしました。
 ハンドルバーの曲がりはわずかなもので、特に修正も施さずにクランプ部のズレと併せて取付位置を変えて対処すれば良いほどでした。

 結果として、わずかなパーツ交換と、曲がり修正・再溶接で修復出来ました。アルミ製ワンオフパーツの製作における、各パーツの強度設定がほぼ間違いではなかったと確認することが出来て、自信が付いたのが喜ばしいことでした。

※スピードメーターが若干変形してレンズが割れてしまいましたが、指針は作動するようでしたので、当面はこのまま使うことにしました。
 元々、「フロントカウリング」の装着と併せて、メーター周りの再カスタムを計画していました。どんな仕様にするかは、まだ思案中でしたが、この度の事故で大きな損傷も無く収まって、改めてホッとしました。この後も更なるカスタマイズを進めていく予定です。
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