パドックⅢ カスタマイズ計画 ブログ
フルLED化への道・Ⅲ
2021-07-03
バックオーダーで7月入荷予定だった「ナノタイプ」LEDウィンカー(ハイサイダー製シングルタイプ)が、予定が早まり6月に入荷しました。しばらくは展示しつつ、保安基準の確認をしながら取付けの準備をしていました。
まず、保安基準に関しては、道路運送車両法に最小面積(光る部分が7cm²)の規定がありますが、追加された項目があり「ヨーロッパ規格の認証」を受けた物は認可されることになっていました。そのため、直径10mm程度(0.8cm²弱)しかなくても保安基準をクリアするようです。※Eマークの付いた製品となります。その他に、左右ランプの間隔の規定(レンズ再内縁の間隔・フロント=240mm/リヤ=150mm)があるので、それに適合するように取り付ければ良いことになります。
丸目1灯ヘッドライト(レンズ径180mm)のライトステーにウィンカーを直に取り付けた場合、一般的なウィンカーであれば、ほぼ大丈夫な規定(当店のSRでも現状240mm強でした)ですが、「ナノタイプ」の直付けでは完全に寸法が足らないことになってしまいます。ウィンカーのみ飛び出した形では様にならないし、他の場所でもあまり良さそうな所(振動に対しても)は見つからなかったので、ライトステーの取付幅を広げて取付ることにしました。
そこで、振動対策も兼ねてライトステーをラバーマウント式に変更した上で、アルミ製カラーを挟んで調整するようにしました。ウィンカー本体にカラーを使って最終調整して240mmを上回るように取付けて保安基準はクリアしています。元々、フロントブラケット(メーター/ライト/ウィンカー)を製作した際に、純正と同様のラパーマウントにしていましたので、2重の振動対策となります。「ナノタイプ」はウィンカーとしてはけっこう高額なので、念を入れて対策をしておきました。また、ハーネスの保護としては、配線(かなり細目)のボディ出口付近に熱収縮チューブをかぶせた上で、ロングナットで固定してできた隙間にシリコンコーキング材を埋めて振動対策(画像②)としました。
実際に作動させると一つ問題がでました。前後ウィンカーは正常に点滅しましたが、インジケーターだけは点滅せずに点灯したままとなっていました。少し不思議な現象でしたが調べた結果、やはりウィンカー全てがLEDとなって消費電力が少なくなり過ぎ、リレー(ディトナ製旧型LED対応リレー)の使用限度を下回ったために起きたものでした。適応範囲を広げた新型リレーも店頭在庫していましたが、もったいない?ので消費電力を上げるための回路を増設することにしました。
手持ちの「抵抗」を試した(簡易に接続)ところ、インジケーターも点滅していました。手持ちの最小値のものが1kΩでしたので僅かな電流増加でしょうが、これで良さそうならと配線を作り回路を完成(画像③)させました。
最後に、スピードメーター内の照明球(細いウェッジ球T5orT6.5)をLEDバルブ(画像④)に換装して、「フルLED化」を達成しました。今後は振動対策の成果と充電量への影響を、引き続き観察していくことになります。