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カスタマイズ事例

ドカティ 900SL(武本様所有)

ドカティ 900SL(武本様所有)
当店としては珍しい外車のカスタム車ですが、この車両は2011年にこの時代の空冷Lツインの900SS、できれば、900SL(シングルシート仕様)に乗っておきたいと要望され、中古車を探してご購入いただいたものです。(オーナーさんにとってゼファー1100カスタム車に増車)
走行距離は少なめでしたが、やはり全体に旧さは否めず整備と共にカスタマイズもできるだけ進めることになりました。90年代車(前後17インチラジアルタイヤ)ですが、日本のワインディング向けとは言えず、パワーも不足気味なので、スポーツ性を高める方向でカスタムすることになりました。
 
 エンジン: 当初オイル噴き出しがあり、シリンダー交換をすることになり、
キャブレター車・後期用シリンダー(オイルジャケット無し)を用意。
   ピストン:    コスワース・92mm(STDサイズ=904cc )
            圧縮比 12.0:1
   シリンダーヘッド:ポート研磨&燃焼室研磨
   カムシャフト:  VEE TWO製ハイカムシャフト
※当初、入手できずSTDを使っていたが、2014年に入手され、2015年
春に向け組み直しました。結果的に段階を踏んでパワーUPすることになりました。中回転域のトルクを犠牲にすること無く高回転域までパワーを維持して回るエンジンになっています。
 
 キャブレター:FCR41〔より高いレスポンス性を狙って短いマニホールドを使う、
ダウンドラフト(フロント)/ホリゾンタルドラフト(リヤ)〕を選択
 
 マフラー:  テルミニョーニ・スリップオン 
 
 リヤショック:ナイトロン・レースシリーズ(3way減衰調整・車高調整付き)
 
 Fフォーク: 当初STDの状態からフォークのセッティングを施していきましたが、
(スクーデリア・オクムラさんでO/Hしてあったので)減衰は良く効くが、沈み具合が思うようにならず何がしかの仕様変更(主にスプリングに関する)をする為、分解し内部仕様を確認。結果
・カートリッジにはMEチューンが施されて有り当面はセッティングを進める。
・スプリングはダブルレートのもの(おそらく純正)を使っていたので、シングルレートでバネレートが適した(車格より推定)ものを探したところ、オーリンズ(現在は国内向けは廃盤)を残していた業者さんがあり入手し交換。
※スプリングの変更によりストローク(沈み具合)が良くなり格段に旋回しやすくなりました。
 
 ブレーキ: リヤキャリパーをリジットマウント式に変更
    
 ステップ: プレート類をワンオフ製作(ペダル・ステップバーはバトルファクトリー製を使用)
 
 ステアリングダンパー:オーリンズ・ツインチューブ(横向き)をマウントキットをワンオフ製作して取付。
 
 メーター:ACE WELLデジタルスピードメーター
 
90年代設計の少し長めの燃料タンクで且つLツインの為、前荷重が不足気味になるのを乗り方で補う必要がありますが、リーンの軽さを生かしたコーナリングの楽しめる仕上がりになりました。
 
 
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