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カスタマイズ事例

750SS(H2/マッハⅣ)
  •                ①
  •                ②
  •                ③
  •                ④
  •             ⑤メーターケース
  •             ⑥ポート加工

 マッハⅣ(H2)で現代車と一所に走りたいとご相談を受け、レストアベース車の調達から始めて、通関証明の付いたベース車両(国内未登録)を入手したところから、レストア&カスタマイズを施した車両です。

 当初より17インチラジアルタイヤでの車体作りを前提に、足回りのバランス(寸法・荷重の設定)を考え、´96CBR900RR前後足回りの流用を選択しました。フロントフォーク/スイングアームの「長さ」はそのままで、ほぼ設定したディメンション(キャスター角・ホイールベース・前後重量配分など)に仕上げる事ができました。
 H2のフレームは、H1(500SS)シリーズと似た構成のパイプワークですが、各部のアライメント(ヘッドパイプ・ピボット・エンジンの関係)は、大きく変えられていました。より操縦性を上げる設計になっていたことで、サイズ的には17インチラジアルタイヤに対応させ易く、主に剛性を上げるためのフレーム作りになりました。

 エンジンは、ファインチューニングにとどめて、扱いやすく長く乗り続けられるように心掛けました。また、外装は全て純正品を使って「マッハ」らしさを強く主張するようにしました。
 
フレーム=   ●ピボット部を含め横方向のメンバーを全て切除し、ピボット幅を拡幅
大径(20mm)ピボットシャフトに合わせて、ボックス形状にピボット部製作
●ピボット位置を下げて、アンチスクワットアングルを適正化
●リヤボトムリンク式モノショック化加工
●各部補強(剛性的に不足気味)
エンジン=   ●クランクシャフトはリビルトした後、クランクピンを溶接
●72mmワイセコ製ピストン(1mmオーバーサイズ=769cc)
●ポート加工(タイミング変更&拡大は控え目)
●耐久性やトラブルを起こしにくいように、ファインチューニング
マフラー ●ゼンシン製エキゾーストチャンバー+加工
※ワイドスイングアーム対応&バンク角対策(中央揃え)
●OXレーシング製サイレンサー(排気音量対策)
※チャンバー側取付部加工
吸気系= ●ケイヒン製PWK35mm キャブレター+K&N製パワーフィルター
前後足回り ●CBR900RR流用
※45mm径正立フロントフォーク+リヤリンク式モノショック
●WP製リヤショックアブソーバー(CBR900RR用) 
ホイール=   ●CBR400RR用フロントホイール(3.50-17)
●CBR900RR用リヤホイール(5.50-17)
●リヤタイヤ=170/60ZR17(チェーンライン優先)
ブレーキ= ●ブレンボ製キャスティング4Pキャリパー
点火系= ●NGK製パワーケーブル(プラグコード&キャップ)
メーター= ●PIVOT製タコメーター&アクティブ製デジタルスピードモニター
●ワンオフ製作メーターケース(画像5)
※純正デザインを踏襲して、アルミ板材より製作
外装= ●全塗装
※鉄製外装品の内面を含めて、全錆を除去をして下処理
その他=  ●ワンオフ製作ステップKIT
●ワンオフ製作ヘッドライトブラケットKIT
●ワンオフ製作バッテリーケース&電装ボックス
 
 音量対策の為にサイレンサーインナーパイプを小径にせざるを得なくなり、高回転のパワーの低減になってしまいました。排気効率音量抑制両立が今後の課題となりました。また、想定以上に振動が大きく振動対策にも更なる工夫をしたいと考えています。
 やはりマッハは想像以上に手強く課題も残りましたが、大排気量2ストローク並列3気筒エンジンは、独特な乗り味で面白いマシンです。
 
 
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