本文へ移動

Customize

カスタマイズ テスト報告

Z1-Rフルエキゾーストマフラー

 初めて製作した「並列4気筒フルエキゾーストマフラー」は、造形としてはオーナーさんにも満足していただいていましたが、果たして性能的にはどれくらいの物になったのか?多少不安をかかえつつ本格的なテストを行える機会を待っていました。

 完成後の試運転では、燃調セッティングには大きな「ズレ」は無かったので、4月以降は、オーナーさんには何度か乗っていただいていました。その際の感想は、エンジンは高回転まできれいに回るようで「悪くなさそう」とのことで、あとは、スポーツライディングでのパフォーマンスに期待がかかりました。
 ゴールデンウイークのあけた5月中旬に、オーナーさんと共にワインディング路へテストに向かいました。当日は晴天で、気温は20°弱と良いコンディションでテスト日和となりました。

 まずは、オーナーさんに走っていただき、排気音エンジン回転の変化など観察させてもらいました。スロットルを急閉した時のアフターファイヤが少し多めなものの、エンジン回転の上がり具合は良さそうで、排気音も「ほど良い」音がしていました。
 続いて交代して走らせてもらいました。まずは、このバイクに馴染むことも含めてスロットルはゆっくりと開けて、各回転域での燃焼状態を確認しながら走らせてみました。回転上昇に引っ掛かりは無く「トルク谷」も無いようで、スムーズに加速することが出来るようです。

 馴染んだところで本来のスロットルワーク(大きく・素早く)で走り出すと、多少スロットル開け始めの「ドン付き」が気になるものの、それ以外ではレスポンスも良く、かなり良い感じでした。FCRキャブレターのエアスクリュー(スロー系)を調整して、再度チェックすると「ドン付き」も消えて、開け始めからきれいにつながるようになりました。その結果、コーナー進入で落ち込んだ回転域から立ち上がる時の、力強さが増して加速が良くなっているのが分かりました。

 高回転の「伸び」も悪くないようですが、パワーの大きさに関してはワインディング路では判断は出来ませんでした。それでも、低・中回転域でのトルクアップは成し遂げたようで、このエキゾーストの成果を確認できて安心しました。

 これをもとに仕様変更を施して、もっと煮詰めていくと更に良くなる可能性は有りますが、今後については、オーナーさんと相談していきたいと思います。
 
TOPへ戻る