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One Off Parts

ワンオフパーツ作品集

インナーフューエルタンク

インナーフューエルタンク
 先に紹介した、アルミフレームの車両用に製作したインナータンクです。以前(元のフレーム時)より、インナータンク&タンクカバー仕様にされていたので、形状を変更し、作り変えることになりました。
 
 タンクカバーは、'88あるいは'89年のRGV250ガンマのフューエルタンクを流用・加工して作製されたものでした。まず、このタンクカバーを、タンク後端の設定位置を基準にフレームとシートレールにフィットするように、切断・曲げ加工で形状を整えます。仮合わせして、内の空間とタンクカバー脱着時の隙間の確保分を踏まえ設計します。
 インナータンク方式では、どうしても容量が小さめにはなってしまうものの、底面を周辺のパーツをぎりぎりにかわす形状にして、出来るだけ容量を大きくするようにしています。以前のタンクが、7Lほどであったものを、このタンクでは、目標の10Lを超える容量にすることができました。
 
 底部が複雑な形状になる為、本体部分は全て1.2mm厚の板材を使用し、軽量に仕上がりました。ただ、薄い板材ほど、平らな面には溶接の歪みが出やすくなってしまうため、修正し切れない凹凸が残ってしまいますが、通常のアルミタンクに比べ、インナータンク式では叩き出しを行わず(平面の組み合わせ)に作製するので、コストは1/3~1/2程度になります。
 作りたい車両のイメージに合う、別車種のタンクが見つかっても、取り付ける加工が困難な場合、このインナータンク方式にするのも有効な手法だと思います。
 
製作:2018年3月
 
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