ワンオフパーツ作品集
アルミタンク(GPZ1100)
アルミタンク(GPZ1100)
ツアラータイプのバイクをスーパースポーツの様に足回りをセットアップした結果、フユーエルタンクのホールド性が悪い為ワンオフでの製作を依頼され、アルミ材を使って作製しました。
設計のポイントは
1=タンクエンド部を立ち上げること
2=ニーグリップの為のエグレ部をスリムにすること
3=タンク長を少し短くして、着座位置の自由度を上げること
4=少しは純正タンクのデザインを残すこと
以上の4点を実現するように設計しました。
画像③=外板と内板を合体する前の工程
当店ではワンオフでのタンク製作にあたって、できるだけ製作コストを下げる為、通常行うべき「型」作りを省いて、直接叩き出したアルミ板を組み立て溶接する手法で製作しています。その為、「型」を作るコストをかけずにすみます。
欠点は細部に至る形状や寸法の煮詰めができない事ですが、上記のようなポイントは実現することを優先して作っています。
本体の材質は、アルミ5052材 板厚1.2~1.5mm 取付け部等に 7N01材の組み合わせです。
5052材は純アルミに近い1050材などに比べ強度が高く、叩き出しには本来不向きですが、一般入手がしやすく、成形後の強度も確保しやすくなります。
現在、製作可能な形状はこのタンクのようなものまでです。
今後、より精進していきます。
画像④.⑤=車両に取り付けた状態(バイクはGPZ1100)
※重量は3kg 弱(純正は約5.5kg)でした。
追記
ワンオフアルミタンク製作工程の解説を、DRZ用タンクを例に紹介しました。
くわしくはこちらで。