ワンオフパーツ作品集
パフォーマンスダンパーブラケット(SR)
当店のSRにパフォーマンスダンパー(ワイズギヤ製)を取り付けて、その効果を実感しましたが、ブラケットが一枚板の鋼材製なのが気になっていました。鋼材(鉄)とは言え、薄目(5mm厚)の板材を急角度に曲げた部材は、剛性・強度がそれほど高くなく、それ自体が振動しやすいものになっているはずです。もちろん、ワイズギヤ(ヤマハ)の製品ですから設計上では必要充分なのでしょうが、もっとしっかりした物にしたらどういう結果が出るのか興味があることと、はっきり言って見た目も「安っぽい」ので、ワンオフ製作してみました。
材質はアルミ7N01で、10mm厚の板材と20mm径の丸棒材を溶接して製作しました。剛性的にはパイプ材でも充分だと思われましたが、振動を出来るだけ完全にダンパーに伝えることを狙って丸棒材にしました。専用KITの5mm厚鋼板製と比べて、板厚は2倍となり丸棒材との組み合わせですが、重量はほぼ変わらない程度に収まっています。また、パフォーマンスダンパー本体のレイアウトをエンジンぎりぎりに設定して、ブラケットを少しでもコンパクトになるようにしています。
ブラケットの違いで効果に変化が出るのか、テストが楽しみです。
●画像④の治具として製作した連結プレートは、アルミ2017S(ジュラルミン)の10mm厚板材です。これを使えば、専用KITの無い車種でも製作可能になります。
●今回製作したSR用ブラケットですが、純正のスプロケットカバーでは加工が必要となります。
2021年2月製作
※追記
アクティブ社よりパフォーマンスダンパーKITが発売開始されました。ヤマハ社からダンパー本体の供給を受けて他メーカー車用のKIT(2月時点で3機種)を販売されます。やはり注目度が高いようですね。
※テスト報告を掲載しました。結果はこちらで。