本文へ移動

Customize

パドックⅢ カスタマイズ計画 ブログ

RSS(別ウィンドウで開きます) 

エンジンシュラウド・SR

2022-07-28
 6月上旬に乗って以来、都合が合わなかったり天候に恵まれず、SRに乗れないまま梅雨明けを迎えました。その後も梅雨に戻ったような天候が続いていて、いまだに乗れずにいますが、いずれにしても猛暑が返ってくると思い、SRに「猛暑対策」を用意しました。

 SRのエンジンチューニングに取り組んだ当初から、BIGフィン加工を施していましたから、真夏でもオイルクーラーを必要としない程度の冷却効果は得ていました。ただ油温100℃以下に抑えられていたものの、気温30℃超の中30分位高回転まで使う走行を続けると「熱ダレ」の兆候は見られました。軽いオーバーヒート程度ですが、多少パワーダウンを起こし、レスポンスも鈍くなる状態になっていました。
 昨年の最も暑い時期には、シリンダー温度は測ってはいませんでしたが、おそらくは90℃前後になっていたと思われます。水冷車ですが、レースでは4stエンジンの適正水温は70℃台でした。80℃を超えると顕著にピークパワーが落ちていましたので、空冷とは言えSRでももう少し冷却性能を上げて冷やしてやりたいと思っていました。
 すでにBIGフィン加工を施してあるため、次にはオイルを冷やして(オイルクーラー)エンジンの内側から温度を下げる方法が一般的ですが、油温が下がり過ぎるのも心配なので、やはりBIGフィンのように、直接シリンダー&シリンダーヘッドを冷やす方法を考えてみました。

 考えたのは、より効率的に走行風をエンジン(冷却フィン)に当てることが出来るようにする方法です。そこで、「エンジンシュラウド」を作ってみることにしました。。
 水冷車の「ラジエーターシュラウド」のように、走行風をエンジンに向けて取り込むようにしました。また、エンジンとの距離(クリアランス)を小さ目に設置して、より流速を上げて冷却効率を上げることを狙っています。※どの程度の効果があるかは不明です。

 シュラウド本体は、アルミ7N01材の2mm厚板を用いました。本来ならば、薄板を折り曲げて作れば良いので2017材(ジュラルミン)で充分なのですが、ブレーカー(金属板折り曲げ加工機械)を持っていないので、角度を付けて溶接して製作するため溶接に適した7N01材にしました。上下のステーは2017材で、上側はサブフレームに下側はエンジンカバー共締めにしています。シュラウドをラバーマウントにして振動対策としました。冷却性能を考えれば、もっと大きく(特に導入部分)した方が効果を見込めると思いますが、エンジンなどを全て隠してしまうと空冷エンジンに見えなくなってしまうため、いくらかは覗く程度にしておきました。

 実は、このシュラウドを考案・製作したのは、「防風シュラウド」を製作した直後(冬)でした。当初は冬季に「防風シュラウド」、夏季に「エンジンシュラウド」を使い分けるように考えていましたので、画像では単独で撮影(エキパイも旧型)していました。その後「防風シュラウド」のシリンダーフィンへの導風効果(想定外のエンジン冷却効果)があることが判り、現在(7月)でも装着したままなので、併用した状態でテストする予定です。もしかしたら、相乗効果で良い結果が得られるかもしれません。

※まずは「防風シュラウド」の高温時(気温30℃超)での確認をしてから、「エンジンシュラウド」を装着することにしています。
 
TOPへ戻る