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パドックⅢ カスタマイズ計画 ブログ

足周り換装・Z1-R

2024-04-03
 今冬のオフシーズン期間に進めたカスタマイズで最も時間を掛けたのが、こちらの「Z1-R」です。
 この車両は、以前に「スタック製メーター換装」とそのための「メーターブラケット製作」をしたZ1-Rです。その後は、当店を気に入ってもらえて、カスタマイズ&メンテナンスを任されることになりました。

 メーター換装の後には、もともとドラッグ系カスタムで落とされた「車高」(手に入れた時の状態)を、とりあえず標準仕様(純正相当品を使って)に戻して、本来のZ1-Rの乗り味を体感していただいていました。「ドラッグ系カスタム」も狙いによるでしょうから、完全に否定する気はありませんが、普通に日本の一般道(山道の多い)を走るのに、とても楽しめる仕様だとは思えません。しかも、ただ車高を落として(ショートリヤショックとFフォーク突出し変更のみ)前後バランスも悪くしていた状態でしたので、まずは純正仕様に戻すことから始めることをお勧めしていました。

 その後、しばらく乗ってみられたところ、元の状態よりはずいぶんと良くなっているものの、旧車然(ご本人にとって初の旧車)とした乗り味(ハンドリング)に、不満を感じられることもあったそうです。そこで、以前当店でお勧めしていた、「18インチラジアルタイヤ」を主軸とするカスタマイズに着手する決意をされたそうです。
 それでも、前後足周りの全てを一度で施す(特に新品では)には予算もかなり厳しいため、少しずつでも中古品を集めてバランスを計って換装を進めたいと考えられたそうです。まずは中古ホイールを探したところ、旧い型の鋳造マグネシウムホイールが出品されていているのが見つかり、その際には相談も受けました。ただ「マグネシウム」は古くなると強度的に心配(酸化による経年劣化)が大きくなるため、比較的に新しい物かアルミ製を探すようにお勧めしていました。

 とは言え、簡単には見つからないため、ホイールは新品の「ゲイルスピード・タイプN」(アルミ鍛造ホイール)にする決断をされオーダーを受けました。その決断には、当店でお勧めした中古足周り」部品が関係しています。
 それは、カスタマイズ事例で紹介している「18インチカスタムZ1」の使わなくなっていたパーツ群です。あの車両は「17インチZ1-R」へエンジン関連(吸排気・点火系を含めて)を移植した後、保管しやすいように車体周りも分解して、単体で管理していました。エンジンを入手して、もう1台「Z1」を作るという案もあったそうですが、結局そのまま(売却することもなく)になっていました。

 そこで双方のお客様に打診して、譲り受けられるように仲介しました。新品で揃えるとなると相当な金額(特に全体に値上がりした現在では)になるものが、かなり抑えられることになって、「足周りの全換装」の決意をされました。それとともに、ホイールは新品のアルミ鍛造品を購入されることになりました。

 同じ「Z系」とは言え、MK=Ⅱに近い「Z1-R」と初期型「Z1」では違う部分もあり、換装にあたっては「ポン付け」とはいきません。また、Z系カスタムパーツは車体側の加工を前提とする物も多く、現車に合わせて加工・装着と進めました。部分的な作業については、追って紹介していきたいと思います。

 

 
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